デンタルニュース

2020.10月 あなたは知っている?歯磨きの新常識

単にお口の中の健康だけでなく、様々な病気のリスクを下げるためにも重要な歯磨き。正しい歯
磨きや口腔ケアができているか、歯磨きの新常識をチェックしてみましょう。

★歯磨きは朝起きてすぐ行う

みなさんは朝の歯磨きはどのタイミングで行っていますか?起きてすぐ
の人と、朝食後に磨く人に分かれると思います。
夜寝ている間は、唾液がほとんど分泌されないので、唾液による自浄作
用が働かず、朝起きたときにはお口の中の細菌の数が 30 倍ほど増えてい
ます。そのまま朝食を食べたら…細菌をすべて体のなかに取り込んでしまいます。
歯磨きは朝起きてすぐに行いましょう!さらに、寝る前の歯磨きを念入りに行いましょう!

★すすぎは 1 回だけにしよう!

すすげばすすぐほどお口のなかがキレイになるような気がします。でも実は、すすぎすぎると
歯磨き剤に含まれるフッ素が流されてしまい効果が落ちてしまいます。歯磨きをしたあとは、口
の中に残ったフッ素がお口を守ってくれます。歯磨きの後は、1 回吐き出してから、少量のお水
で 1 回程度すすぐだけにとどめて、フッ素成分をお口の中に残しましょう。

★歯と歯の間を磨くデンタルフロスは最強の洗浄器具!

歯と歯の間も磨く場所、という意識をもつのが大切です。また、糸を歯間に通すだけなく、奥
側と手前側の両面にデンタルフロスを沿わせるようにして、プラークをこそぎ落としましょう。
フロスでは磨きにくい場合には、歯間ブラシ等を使用しましょう。米国では、「フロス・オア・
ダイ!(フロスしなければ死ぬ!)」という言葉があるほどです。

★歯ブラシは濡らさない

歯磨き時よく泡立つ=お口のなかがキレイになるという訳ではありません。汚れが残っていて
も、泡立ちすぎると磨いた気になってしまい、途中で止めてしまうことが多くなります。歯磨き
前はブラシを濡らさず、歯磨き粉は少量だけにして丁寧に磨くようにしましょう。

★定期的にプロによるクリーニングを受けましょう

新型コロナウイルスは舌の上の細菌がうみだす受容体から感染します。どんなに丁寧に歯磨き
をしても、完璧にお口のなかをキレイにすることはできません。虫歯や歯周病を引き起こす細菌
は、口の中にたまった歯垢を住み家にしています。口の中を清潔に保つことが重要です。
歯科医院では、歯科衛生士が特殊な器具を使い、歯みがきでは取りにくい歯と歯ぐきの間にた
まった汚れなどを丁寧に取り除きます。3 ヶ月に 1 度はプロによるクリーニングを受け、虫歯や
歯周病にならないお口の環境を維持しましょう。

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