デンタルニュース

2015.1月号 特集:歯みがきについてQ&A No.2

★最近歯ぐきが減ってきた、歯が長くなった、ような気がする。
硬い歯ブラシを使っていたり、ブラッシングの力が強すぎたりすると、歯ぐきが退縮してしまう恐れがあります。歯ぐきが退縮して、歯ぐきの根っこが見えてしまっている場合は、知覚過敏が起きたり、むし歯になりやすくなります。普段から磨く力が強めの方や、急いで磨く癖のある方は、「やわらかめ」の歯ブラシで丁寧にマッサージをするように磨くように心がけましょう。
歯周病やかみ合わせなどの原因でも、歯ぐきが下がってくる場合があります。歯ぐきの退縮が気になったら、進行を止めるために、早めに歯科医院で検査を受けましょう。
★どんな歯磨き粉を使えばよい?
最近では、さまざまな種類の薬用歯磨き粉が販売されています。知覚過敏や歯周病、ホワイトニングなど、お好みの症状に合わせた歯磨き粉を使用して大丈夫です。また 95%の歯磨き粉にフッ素が含まれており、むし歯の予防効果があります。しかし、歯磨き粉は補助的なものなので、それだけでむし歯や歯周病が治るわけではありません。また、ミントなどの香りの泡立ちの良い歯磨き粉は短時間ですっきりしてしまうので、磨き残しがあっても歯磨きを終わらせてしまいがちです。いつも時間をかけて丁寧に磨くよう心がけましょう。
★デンタルフロスや歯間ブラシは必要?
歯ブラシでの歯磨きでは、歯垢は約 60%しか取れないと言われています。歯ブラシがとどかず、むし歯になりやすい歯と歯の間には、デンタルフロスや歯間ブラシを使用しましょう。デンタルフロスなどを
使用すると約90%の歯垢を取り除くことができるので、歯と歯の間の虫歯や歯周病の予防にとても効果があります。最低でも 1 日に一回は、歯間のお掃除をしてください。歯肉が後退し、歯の隙間に歯間ブラシが入る方、ブリッジを装着している方は、サイズに合った歯間ブラシを、お子様や健康な歯ぐきの方は、デンタルフロスを使用しましょう。
★歯みがきをすると血が出る場合は
歯を磨くと血が出るのは、歯肉炎や歯周病のサインです。できるだけ早く歯科医院にご来院ください。歯ぐきが痛くてブラシがあてられない、赤く腫れている、などは細菌が活動している証拠です。歯周病は歯と歯ぐきの間の歯石を除去しなければ治りません。素人判断は禁物です。歯科医院で処置を受け、医師や歯科衛生士の指示に従って、やさしくブラッシングをしましょう。

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