デンタルニュース

2014.1月号 特集:子ども歯周病にかかるの!?

★大人だけの病気ではない!?
歯周病は中高年の病気というイメージが強くありますが、実は子供でも歯周病にかかっていることがあります。2005 年の厚生労働省の調査では、なんと、2 人に 1 人のこどもが歯周病の初期症状にかかっており、4 人に 1 人の子供に、歯周病の原因となる歯石が付着していることが分かりました。
★こどもの歯周病の種類は?
■萌出性歯肉炎
永久歯が生えるときにおこる歯肉炎です。一時的なもので、歯が生えるに従っておさまる場合がほとんどです。あまり気にする必要はありません。
■不潔性歯肉炎
歯みがきで、うまく磨けていない部分にプラークが溜まって、歯ぐきの発赤・腫脹・出血・痛みがおこります。歯のまわりのプラークを歯ブラシで取り除くことで治ります。
しかし、出血が怖かったり痛かったりして、きちんとブラッシングをしないと、治りが遅れてしまったり、再発する恐れがあります。
■思春期性歯肉炎
思春期に多い歯肉炎です。主な原因は、歯のまわりのプラークとブラッシング不足ですが、ホルモンの変調がその進展に影響を与えると言われています。歯肉の著しい腫脹と出血が特徴的傾向です。
■若年性歯周炎
13~15 歳で発症してしまう歯周病です。中高年で発症する通常の歯周炎とは異なり、進行がとても速いのが大きな特徴です。罹ってしまうと、中々治りにくい怖い歯周炎です。若年性歯周炎の場合、家族のなかに同じ症状を示す人がいることもあります。
★歯周病の予防方法
子供の歯周病の原因として最も多いのは不十分な歯みがきです。小さなお子様には、しっかり仕上げ磨きを、そして自分で歯みがきをするお子様には、歯みがき指導を行ってください。
子供のうちは進行した歯周病である「歯周炎」にかかる事はあまりありませんが、予防処置や治療をせずに放置しておくと、やがて病状は進行していきます。歯みがきの他に、3 か月に一度は必ず歯科検診にお越しいただき、健康で丈夫な歯を育てていきましょう!

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