デンタルニュース

2020.8月 保険適応でも白い歯にできる!?

保険診療でも白い詰め物や白い被せもので治療できる場合がありますが、ご存知ですか?

★保険の白い歯とはどんな素材なの?
保険治療で使える白い歯は、多くの歯科医院で小さいむし歯の治療に使われる「CR(コンポジット
レジン)」と呼ばれる詰め物と、一定の施設基準を満たした歯科医院で使われる「レジンブロック」
と呼ばれるプラスチックとセラミックでできたブロックから作る被せ物、そして金属にプラスチック
を貼り付けた、前歯に使われるレジン前装冠です。

1.CRによる詰め物のメリットとデメリット
● メリット
①歯を大きく削らずにすむ:窩洞が小さい場合はきれいに充填できます。
②1日で治療できる:治療は1日で治ります。ただし、検査とその歯の歯周処置が
終わってからになります。
③治療費が安価:高価な金属や技工所を使わないので比較的安価にできます。

●デメリット
①半年ぐらいで着色することがある
②強度が弱いため、欠けたり割れたりすることがある
③二次的なむし歯になることがある

2.レジンブロックの被せ物のメリットとデメリット
●メリット
①小臼歯と大臼歯に白い被せ物ができる(条件があります)
②金属アレルギーの心配がない
③治療費が安価(ただし、銀歯よりは高くなります)

●デメリット
①金属に比べて柔らかいので、歯を大きく削る
②金属に比べて強度が弱いため、大臼歯に使用すると割れることが
ある(このため、使用できる条件があります)

3.前歯の白い歯はどんな素材なの?
前歯には、金属の前面にレジンを貼り付けた白い被せ物を入れることができます。最初はきれいで
すが、何年かすると唾液を含んでしまい、給食で使うプラスチック食器のように色が変わったり、膨
張して形が変わったりします。

★自分に合った治療を選びましょう
レジンは金属と比較すると“強度”に不安があるため、保険では大きく歯が失われた場合や咬み合
わせの力が大きくかかる部位は金属で治療することになります。また、CRは固まるときに収縮する
ほか、レジンブロックの保険治療には色々な制約があります。その点自費治療では、自然で美しく、
強度があって長持ちするジルコニアやeマックスなど、優れたセラミックの素材を選べます。これら
は、透明感があり、本物の歯と見分けが付かないほど自然な歯に仕上げることができます。しかも長
持ちしますので、長い目でみれば保険よりもお得になることもあります。治療の際は、患者様のご希
望に添った治療をお選びいただきます。ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。

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