デンタルニュース

2018.1月号 よく噛んでダイエット!

年末年始、忘年会や新年会、お正月のごちそうで体重が右肩上がり…なんていう方はいませんか?暖かくなって薄着になる前に、ポッチャリ体形になった体を戻したいと焦っているアナタ!歯とダイエットの関係について考えてみましょう。
★キーワードは「咀嚼」!
食べ物をよく噛んで味わうことを「咀嚼(そしゃく)」と言います。これは私たちが生きていく上でとても大切なことです。健康な良い歯で、食べ物をしっかりとよく噛んで食べることは、全身の健康に大きな影響があり、なんと、ダイエットにも威力を発揮するのです。
よく、「早食いをすると太る」と言いますが、言い換えれば「しっかり噛まないと太る!」ということです。よく噛んでいれば、満腹感を得ることができ、食事量や間食も減ります。よく噛んで食べると胃腸への負担が減り、便秘解消にもつながって全身の新陳代謝が促進されていきます。そのうえ、上下のあごの骨や顔の筋肉が引き締まってくるので、小顔効果もでてくるのです!
★現代人は咀嚼が足りない
現代人は、食事にかける時間が減ってしまったこと、軟らかい食べ物を好むようになったことなどから、噛む回数が激減しているそうです。現代人が一回の食事で噛む回数は約 600 回。多いような気もしますが、戦前は 1400 回、弥生時代までさかのぼると、なんと 4000 回も噛んでいたそうです。
学校食事研究会では、よく噛むことの大切さと効能を知ってもらうために「卑弥呼の歯がいーぜ」という標語を掲げています。食べ物をよく噛んで食べると全身に様々な良いことがあります。大切なことなので何度もご紹介しますね。
ひ …肥満を防止する:時間をかけてよく噛めば、満腹中枢が働いて食べ過ぎがなくなる。
み …味覚を発達させる:いろいろな種類の食べ物を食べれば、味覚が発達する。
こ …言葉の発音をはっきりさせる:あごが発達し、歯並びがよくなり、口の周りの筋肉が発達す
るので発音がよくなる。
の …脳を発達させる:あごを使えば脳細胞が活性化される。
は …歯の病気を予防する:あごの骨や歯ぐきが鍛えられ、唾液が虫歯や歯周病を予防する。
が …がんを予防する:唾液に含まれる物質が、発ガン物質の働きをおさえる。
いー…胃腸の働きをよくする:食べ物が消化しやすくなり、胃腸の負担が軽くなる。
ぜ …全身の体力向上:瞬間的に力を出す時、奥歯をかみしめて力を発揮できる。
まずは、「よく噛む」ことを習慣にしましょう。そのためにはよい歯が必要です。健康に暮らすために、きちんと歯を磨くのはもちろん、定期的に歯科医院で、歯科衛生士による口腔ケアを受けて、歯をツルツルに保ちましょう!

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