デンタルニュース

2025.8月 セラミックは歯科の花形素材

「セラミック」とは、陶器のように高温で焼き固めた人工素材です。天然の歯に近い色合いや透明感を再現できるのが最大の特徴で、また、表面がなめらかで汚れがつきにくいため、虫歯や歯周病のリスクも抑えられるという利点もあります。見た目の美しさ、身体へのやさしさ、そして高い耐久性。そのすべてを兼ね備えた「セラミック」は、今や歯科治療の中心的な素材として世界中で注目されています。

歴史とともに進化してきた「白い歯」

歯科におけるセラミックの歴史は古く、1838 年にはすでに人工歯として使用が始まりました。しかし当時は硬くて脆く、実用化は限定的でした。その後 1950 年代、金属フレームにセラミックを焼きつけた「メタルボンド冠」が登場。強度と見た目を両立させた画期的な治療法として、現在でも多くの治療で使われています。しかし、金属が光を遮るため、自然な透明感には限界があるという課題も残っていました。1990年代以降、技術の進化により、セラミックをコンピュータで精密に削り出すことが可能に。これにより、金属を使わず高い強度と美しさを両立した「オールセラミック冠」が実用的となりました。素材も進化し、ジルコニア・e-max など様々な種類が登場しています。

セラミックのメリット・デメリット

メリット

  • 自然な白さと透明感で美しい見た目に
  • 汚れがつきにくく清潔、虫歯・歯周病予防にも
  • 金属アレルギーの心配がない(オールセラミックの場合)
  • 高精度な技工仕上げでぴったりフィットする
  • 適切に使えば長期間使える高い耐久性

デメリット

  • 保険適用外のため費用が高め(素材・部位による)
  • 強い衝撃が加わると、まれに欠けることがある
  • 精密な技術が必要なため、歯科医院選びも重要

歯は何度も治療できません。あなたはどの治療を選びますか?

虫歯や銀歯の下に虫歯ができてしまったとき、治療には「保険治療」と「自費治療」の選択肢があります。「とりあえず保険で治して、また悪くなったら治療すればいい」と思われるかもしれませんが、歯は削るたびに弱っていきます。同じ歯を 3 回も治療すれば、神経を取らざるを得なくなることが多く、その結果、歯を失ってしまうことも。
最近は、保険でも「白い歯」が選べるようになりました(プラスチック+セラミックの混合素材)。しかしやわらかいために健康な歯を大きく削る必要があり、強い力がかかると外れたり、割れたりすることがあります。
当院では、こうしたリスクを減らし、見た目も美しく長持ちする「セラミック治療」をおすすめしています。初期費用はかかりますが、再治療が少なく済むため、長い目で見れば治療費を抑えられることもあります。銀歯を 1 本ずつセラミックに替えることも可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

ページトップへ