デンタルニュース

2021.1月 歯石には種類がある?

★歯石とは?
「歯石」とは、唾液中のカルシウムやイオンやリン酸イオンが歯石に沈着(石灰化)して、医師のようにかたく歯にこびりついたものをいいます。いわば、むし歯菌や歯周病菌など細菌のマンションです。歯石は、歯垢が歯に付着した状態が長く続くと形成されます。個人差もありますが、2~14日ほどで歯垢の石灰化が始まり、次第に大きくなっていきます。

★歯石の種類
歯石は、歯肉より上の部分にふちゃくしている歯石(歯肉縁上歯石)と、歯肉より下の部分(歯肉の中の歯の周りに付着・歯肉縁下歯石)に付着している歯石があります。

★歯石の除去・予防方法

歯垢は、歯みがきや歯間清掃用具(デンタルフロス)などで除去できますが歯石に変化してしまうと、歯科医院等で歯石除去(スケーリング)を受けなければ取り除くことはできません。また、歯肉縁下歯石はご自身で気づくことは困難で、歯周ポケット内に生息する細菌の住み家となるため、放置しておくとどんどん歯周病が悪化していきます。
歯科医院では、スケーラーという専用の器具を使用し、歯にこびりついた歯石を丁寧に削り取っていきます。歯石のなかには、歯周病菌だけでなく大量のむし歯菌も潜んでいますので、歯石を除去すれば、虫歯予防にもなります。
歯石は、きれいに除去しても時間の経過とともにまたできてしまいます。ため込まないよう、3ヶ月に一度は歯科医院でお口のクリーニングを受け、清潔に保ちましょう。

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