デンタルニュース

2017.10月号 あなたの歯磨きは大丈夫!?歯磨きの疑問

秋は美味しい食べ物がいっぱい。自分でできる虫歯予防といえば歯磨きですよね。歯磨きはお口の中
にある歯垢(プラーク)を取り除くための行為です。基本をしっかり踏まえて見直してみましょう。
★歯ブラシの代え時は?
1 か月を目安に代えてください。毛先が開いてきていなくても、毛のコシは弱くなっています。基本的に、歯ブラシが当たっているところしか汚れは取れません。良い状態の歯ブラシで磨くこと、できるだけ歯のすみずみに歯ブラシを当てることが、歯の汚れを確実に落とすコツです。
★デンタルフロスも使用したほうが良い?
皆さんはデンタルフロスを使用していますか?歯ブラシでのブラッシング後に、フロスで歯の間を掃除すると、歯垢除去率が約 30%アップします。デンタルフロスを使用し、歯と歯の間の歯垢(プラーク)もしっかりかき出しましょう。
★歯ぐきが痩せてきた気がする。考えられる原因は?
堅い歯ブラシの使用や、強すぎるブラッシングが歯ぐきを退縮させる主な原因です。歯周病やかみ合わせが原因の場合もあります。歯茎からの出血など、思い当たる方はすぐに受診してください。
★虫歯になりやすい 3 箇所の汚れを意識しよう
虫歯になりやすい場所は、「歯と歯の間」「歯と歯肉の境目」「奥歯のかみあわせ」の部分です。「歯
の間」や「歯と歯肉の境目」は、特に虫歯菌を含む歯垢(プラーク)がたまりやすい場所です。
歯の表面を何度も磨くのではなく、「歯と歯の間」の汚れを落とすことを意識しながら磨きましょう。歯ブラシの角度を 45°にして磨くと、「歯と歯の間」「歯と歯肉の境目」に毛先が入り、汚れが落ちやすくなります。
ただし、隅々まできれいに磨いているつもりでも、歯と歯の間や、歯と歯肉の間など、どうしても歯ブラシだけで取れきれない汚れが残ります。また、歯に付着した歯石は歯磨きでは落とすことができません。そのため、3 か月に 1度は歯科医院でPMTCを受け、プロの手でお口を徹底的に掃除してもらいましょう。
★歯磨き粉のつけすぎと、うがいのし過ぎに注意
歯磨き粉をたっぷりとつけて磨くと、口内がすっきりとして気持ちが良いですが、実際は歯磨き粉が泡立つだけで、しっかりと磨けていないことがあります。歯を磨くためには1㎝くらいの量で十分です。
うがいは、口にコップ 3 分の1程度の少量のお水を含んで、ぶくぶく口のなか全体に行き渡らせてから吐き出します。フッ素成分を残すため、1 回だけにしましょう。

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