銀歯とセラミック、結局どっちがいい?歯科医師が正直に比較・解説します
「虫歯を治すとき、銀歯にするかセラミックにするか迷っている」「銀歯で十分?セラミックにする価値はある?」「費用の差はどのくらい?」治療の選択肢として銀歯とセラミックのどちらにするか、迷っている方はとても多くいらっしゃいます。この記事では、銀歯とセラミックを正直に比較し、どんな方にどちらが向いているかを歯科医師がお伝えします。
① そもそも「銀歯」と「セラミック」って何が違うの?
Q-銀歯とセラミックは、素材として何が違うのですか?
A- 最も大きな違いは「素材」と「保険適用かどうか」です。
銀歯とは
銀歯とは、歯科鋳造用12%金銀パラジウム合金(いわゆる金パラ)を使った詰め物・被せ物のことです。保険適用で費用が抑えられる一方、銀色で目立つ・金属が劣化するという特徴があります。
セラミックとは
セラミックとは、陶器と同じ素材(陶材)を使った詰め物・被せ物のことです。天然歯に近い白さ・透明感があり、身体への親和性が高いとされています。基本的に自由診療(保険適用外)です。
② 銀歯とセラミック 徹底比較
Q-銀歯とセラミックを具体的に比較してください。
A- 7つの視点から比較します。
比較①|見た目
| 銀歯 | セラミック | |
|---|---|---|
| 色 | 銀色・目立つ | 天然歯に近い白さ |
| 透明感 | なし | あり(素材による) |
| 口を開けたときの見た目 | 気になる方が多い | ほぼわからない |
セラミックは天然歯に非常に近い色・透明感を再現できるため、見た目の面では圧倒的にセラミックが優れています。特に前歯・笑ったときに見える歯には、セラミックが選ばれることがほとんどです。
比較②|費用
| 銀歯 | セラミック | |
|---|---|---|
| 保険適用 | あり(3割負担) | 基本的になし(全額自己負担) |
| 詰め物(インレー)の費用目安 | 数千円程度 | 5〜15万円程度 |
| 被せ物(クラウン)の費用目安 | 数千円〜1万円程度 | 8〜20万円程度 |
費用面では銀歯が圧倒的に安く済みます。ただしセラミックは医療費控除の対象となるため、年間の医療費が10万円を超える場合は確定申告で一部が還付される可能性があります。
比較③|身体への影響
| 銀歯 | セラミック | |
|---|---|---|
| 金属アレルギー | リスクあり | リスクなし |
| 金属イオンの溶出 | 長期使用で溶出することがある | なし |
| 身体との相性 | 金属イオンが溶け出し、身体が拒否反応を起こすことがある | 金属を使わないため身体への負担が少なく、馴染みやすい |
銀歯(金パラ)は長期間使用すると金属イオンが少しずつ溶け出し、金属アレルギーを引き起こすことがあるとされています。セラミックは金属を使わないため身体への負担が少なく、アレルギーの心配もほとんどないとされています
比較④|耐久性・長持ちするか
| 銀歯 | セラミック | |
|---|---|---|
| 材料の耐久性 | 変形・腐食しやすい | 変形・腐食しにくい |
| 歯との適合性 | 経年劣化で隙間ができやすい | 精度が高く隙間ができにくい |
| 二次虫歯のリスク | 比較的高い | 比較的低い |
| 割れ・欠けのリスク | 低い | 素材により異なる |
銀歯は長期間使用すると変形・腐食が起き、歯との間に隙間ができやすくなります。この隙間から虫歯菌が入り込む「二次虫歯」が5年程度で起きることがあるとされています。セラミックは腐食しにくく適合精度が高いため、二次虫歯のリスクが低いとされています。
比較⑤|歯への影響
| 銀歯 | セラミック | |
|---|---|---|
| 健康な歯を削る量 | 比較的多い | 素材により異なる(少ない素材もある) |
| 噛み合わせへの影響 | 長期的に変化することがある | 比較的安定 |
| 隣・対合の歯への影響 | 金属で相手の歯を削ることがある | 比較的影響が少ない |
比較⑥|治療期間
| 銀歯 | セラミック | |
|---|---|---|
| 製作期間 | 1〜2週間程度 | 1〜2週間程度(院内製作の場合は当日も可) |
| 来院回数 | 2〜3回程度 | 2〜3回程度(院内製作の場合は少ない) |
治療期間・来院回数はほぼ同じです。ただし歯科医院に院内製作機器(セレック・CAD/CAMなど)がある場合は、セラミックを当日中に製作・装着できることもあります。
比較⑦|虫歯になりやすさ
| 銀歯 | セラミック | |
|---|---|---|
| 汚れの付着 | 付きやすい | 付きにくい(表面が滑らか) |
| 歯垢・バイオフィルムの蓄積 | 多い | 少ない |
| 二次虫歯リスク | 高め | 低め |
セラミックは表面が滑らかで汚れが付きにくいため、清潔を保ちやすいとされています。
③ セラミックの種類と特徴
Q-セラミックにも種類があると聞きました。どう違うのですか?
A- セラミックにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
主なセラミックの種類
ジルコニア
人工ダイヤとして知られるジルコニアを使った素材です。非常に強度が高く、奥歯にも使用できます。不透明感があるため、前歯より奥歯に向いているとされています。
オールセラミック(E-max・ポーセレンなど)
ガラス系のセラミックで、透明感が高く天然歯に最も近い見た目を再現できます。審美性が最も高い素材とされています。ただし強度はジルコニアより劣るため、強い噛み合わせがある方には慎重な判断が必要です。
ハイブリッドセラミック(レジンブロック)
セラミックにプラスチックを混ぜた素材で、保険適用になるケースがあります。費用を抑えながらセラミックに近い白さを実現できますが、強度はオールセラミック・ジルコニアより劣ります。
部位別のおすすめ
| 部位 | おすすめの素材 |
|---|---|
| 前歯 | オールセラミック・E-max(透明感・審美性が高い) |
| 奥歯 | ジルコニア(強度が高い) |
| 費用を抑えたい場合 | ハイブリッドセラミック・レジンブロック |
④ 結局、どっちを選べばいい?
Q-銀歯とセラミック、どちらを選ぶべきか判断の基準を教えてください。
A- 「どちらが絶対に正解」という答えはありません。ご自身の状況・優先事項によって最適な選択が変わります。以下を参考にしてみてください。
銀歯が向いている方
- 費用をできるだけ抑えたい
- 奥歯で見た目をあまり気にしない
- 金属アレルギーの心配がない
セラミックが向いている方
- 見た目・審美性を重視したい
- 金属アレルギーがある・心配な方
- 長期的に歯を守りたい(二次虫歯リスクを下げたい)
- 前歯など目立つ場所の治療
- 身体への影響をできるだけ少なくしたい
迷ったときの考え方
前歯・笑ったときに見える場所 → セラミック一択に近い
前歯に銀歯を入れると口を開けたときに目立ちます。見た目を気にされる方は前歯にセラミックを選ばれることがほとんどです。
奥歯 → 費用・優先度によって判断
奥歯は見えにくい場所ですが、「銀歯が気になる」「金属アレルギーが心配」「長持ちさせたい」という方にはセラミックがおすすめです。
迷うなら長期的なコストも考える
銀歯は初期費用が安い反面、5〜10年程度で二次虫歯・作り直しが必要になることがあります。セラミックは初期費用が高くても、適切なケアで長持ちする可能性があるため、長期的に見るとコストが変わらないケースもあります。
⑤ 銀歯からセラミックに変えることはできる?
Q-今入っている銀歯をセラミックに変えることはできますか?
A- はい、できます。現在の銀歯を外してセラミックに変える「やり直し治療」は広く行われています。ただし以下の点を確認したうえで検討することをおすすめします。
✔ 下の歯の状態の確認が必要
銀歯を外した際に、下の歯に虫歯・ひびがないかを確認する必要があります。
✔ 歯をさらに削る必要がある場合がある
セラミックの種類・現在の歯の状態によっては、追加で歯を削る必要があることがあります。
✔ 全部一度に変えなくてもいい
気になる箇所から少しずつ変えていくことも可能です。前歯・目立つ部分から優先して変える方が多いとされています。
⑥ よくあるご質問(Q&A)
Q-保険でセラミックにできると聞いたのですが本当ですか?
A-条件によっては保険適用でセラミック系の素材(レジンブロック・CAD/CAM冠)を使用できるケースがあります。前歯・一部の小臼歯・大臼歯(条件あり)が対象です。すべての歯に適用できるわけではなく、症例によって異なりますので、詳しくは受診時にご確認ください。
Q-セラミックは割れることがありますか?
A-素材によっては割れ・欠けが起きることがあります。特にオールセラミックは審美性が高い一方、強い力がかかると割れるリスクがあります。歯ぎしり・食いしばりがある方は、ナイトガードの併用や強度の高いジルコニアを選ぶことをおすすめします。
Q-セラミックにするとホワイトニングとの相性はどうですか?
A-セラミックはホワイトニング剤で白くすることができません。そのため、ホワイトニングを希望する場合は「先にホワイトニングを行い、その色に合わせてセラミックを作製する」順番が推奨されています。
Q-銀歯をセラミックに変えたいのですが、保険は使えますか?
A-審美目的のセラミックへの変更は保険適用外となることがほとんどです。ただし虫歯・二次虫歯などの治療目的で銀歯を外す場合は、一部保険適用になることがあります。詳しくは受診時にご相談ください。
⑦ 海老名・厚木のたんぽぽ歯科からのメッセージ
銀歯とセラミック、どちらを選ぶかは「費用・見た目・身体への影響・長持ちさせたいか」など、患者さまそれぞれの優先事項によって変わります。「絶対にセラミックにすべき」でも「銀歯で十分」でもなく、ご自身の状況に合った最適な選択をしていただくことが大切です。
たんぽぽ歯科(海老名・厚木)では、銀歯・セラミックそれぞれのメリット・デメリットを丁寧にご説明し、患者さまのご希望・ご予算・お口の状態に合わせた治療プランをご提案しています。「今の銀歯が気になっている」「セラミックに変えたいけど費用が心配」「どちらが自分に向いているか相談したい」どんなご相談もお気軽にどうぞ。スタッフ一同、笑顔でお迎えします😊
こんな方はぜひご相談ください
- 銀歯とセラミックのどちらにするか迷っている
- 今の銀歯が気になってセラミックに変えたい
- 金属アレルギーが心配
- 費用・保険について詳しく知りたい
- 見た目を改善したい
ご予約はこちらへ WEB予約|海老名、厚木の歯医者『たんぽぽ歯科』


