歯医者の治療はなぜ何回も通わないといけないの?歯科医師が正直に教えます
「虫歯1本治すのに、なんでこんなに何回も通うの?」「毎回少ししか進まない気がする…」「もっと一気に終わらせてほしい」歯医者に通っている方から、こういったお声をよく聞きます。実は、歯科治療が何回もかかる理由には、ちゃんとした医学的・技術的な理由があります。この記事では、歯科医師が正直に「何回も通う理由」をお伝えします。
① そもそも、なぜ1回で終わらないの?
Q-虫歯の治療って、なぜ1回で終わらないのですか?
A- 歯科治療が複数回にわたる主な理由は「治癒・製作・確認に時間が必要」だからです。風邪薬のように「飲んだらすぐ治る」というわけにはいかない、手仕事・工程が多い治療です。
歯科治療が複数回かかる主な3つの理由
理由1|身体の治癒に時間がかかる
麻酔・神経の治療・歯茎の処置など、身体が回復するまでに一定の期間が必要です。治癒を待たずに次の工程に進むと、治療の精度が下がったり、余計に痛みが出たりすることがあります。
理由2|技工物(詰め物・被せ物)の製作に時間がかかる
詰め物・被せ物・入れ歯などは、型を取った後に歯科技工士が手作業で製作します。製作には通常1〜2週間程度かかるため、「削った日」と「詰め物を入れる日」は必ず別の日になります。
理由3|段階的に進める必要がある治療がある
根管治療(神経の治療)・歯周病治療・インプラントなど、医学的に段階を踏んで進めなければならない治療は、複数回の来院が必要です。
② 治療の種類別・何回かかる?
Q-治療の内容によって、通う回数はどのくらい違いますか?
A- 治療の種類によって大きく異なります。以下を参考にしてください。
治療別の来院回数の目安
| 治療の内容 | 回数の目安 | 主な理由 |
|---|---|---|
| 初期の虫歯(C1〜C2)の詰め物 | 2〜3回 | 削る・型取り・詰め物装着 |
| 神経の治療(根管治療) | 3〜10回以上 | 根の内部の洗浄・消毒を繰り返す |
| 被せ物(クラウン) | 3〜5回 | 削る・型取り・仮歯・本番装着・調整 |
| 歯周病の基本治療 | 4〜8回以上 | 部位ごとの歯石除去・経過確認 |
| 入れ歯の製作 | 5〜10回程度 | 型取り・噛み合わせ確認・調整 |
| インプラント | 数か月〜1年以上 | 手術・骨との結合待ち・人工歯装着 |
③ 「毎回少ししか進まない」のはなぜ?
Q-毎回来ているのに、治療が少しずつしか進まない気がします。なぜですか?
A- これは患者さまが感じやすい「あるある」のひとつです。いくつかの理由があります。
理由1|複数の歯を並行して治療している場合
複数の虫歯・治療が必要な歯がある場合、同じ日に複数箇所を治療することもあります。「今日はA・B・Cを少しずつ進めた」という状況だと、1本ずつの進捗が小さく感じやすいとされています。
理由2|根管治療中は「待つ」工程がある
根管治療(神経の治療)では、根の内部に薬を入れて細菌を除去する工程を複数回繰り返す必要があります。「今日は薬を入れて終わり」という回が続くことがあり、「何も進んでいないのでは?」と感じやすいとされています。実際には確実に進んでいます。
理由3|歯周病治療は「部位ごと」に分けて行う
歯周病の治療(スケーリング・ルートプレーニング)は、歯茎への負担を考慮して、口の中を「右上・左上・右下・左下」などのブロックに分けて行うことがほとんどです。「今日は右下だけしかやらなかった」と感じる方も多いですが、丁寧に分けて行うことが治療の質を高めます。
理由4|経過確認・再評価の来院がある
治療後に「しっかり治っているか・症状が落ち着いているか」を確認するための来院があります。「今日は確認だけだった」と感じる方もいらっしゃいますが、この経過確認は治療の精度を高めるための大切な工程です。
④ 本当に必要な回数なの?多すぎない?
Q-正直に教えてほしいのですが、回数を稼ぐために通わせていることはないですか?
A- 率直な疑問ですね。正直にお答えします。
日本の歯科医療は保険制度のもとで運営されており、治療ごとに決められた点数(報酬)があります。そのため「回数を増やすほど儲かる」という側面が全くないとは言いきれません。
ただし、多くの歯科医師は医学的に必要な工程を誠実に行っています。不必要に回数を増やすことは患者さまの信頼を失うことにつながるため、良心的な歯科医院ではそのようなことはしていません。
「本当に必要か」を見極めるポイント
✔ 治療のたびに説明があるか
「今日は何をするか・なぜ必要か」をきちんと説明してくれる歯科医院は、透明性が高いといえます。
✔ 治療計画を事前に提示してくれるか
「全体でどのくらいの回数・期間・費用がかかるか」を最初に説明してくれる医院は信頼性が高いとされています。
✔ 疑問を聞いたときに丁寧に答えてくれるか
「なぜこの治療が必要か・あと何回かかるか」という質問に、誠実に答えてくれるかどうかは大切な判断基準です。
不安や疑問を感じたら、遠慮なく歯科医師に質問してみてください。良い歯科医師ほど、丁寧に答えてくれるはずです。
⑤ 回数を少なくする方法はある?
Q-できるだけ少ない回数で治療を終わらせる方法はありますか?
A- いくつかの方法で通院回数を減らせる可能性があります。
方法1|早期発見・早期治療
最も効果的な方法です。虫歯は進行すればするほど、治療の工程が増えます。C1〜C2の初期段階で発見・治療できれば、2〜3回で完結することがほとんどです。定期検診で早期発見を心がけることが、結果的に通院回数を最小限にします。
方法2|1回の治療時間を長く取る
「30分枠」より「60分・90分枠」で予約できる医院では、1回の来院でより多くの工程を進められることがあります。「まとめて進めてほしい」と事前にお伝えすることで、長めの枠を取ってもらえる場合があります。
方法3|CAD/CAM・セレック(院内製作)を使う医院を選ぶ
院内に歯科用の製作機器がある医院では、従来は2週間かかっていた詰め物・被せ物を当日中に製作できることがあります。来院回数を大幅に減らせる可能性があります。
方法4|キャンセル・間隔を空けすぎない
治療を途中でキャンセルしたり、次の予約まで間隔を空けすぎたりすると、仮の状態が長く続いて状態が悪化し、かえって治療回数が増えることがあります。予約はしっかり守ることが結果的に回数を減らすことにつながります。
⑥ 治療を途中でやめるとどうなる?
Q-仕事が忙しくて、治療を途中でやめてしまいそうです。大丈夫ですか?
A- 治療を途中でやめることは、基本的におすすめできません。特に以下のケースでは、途中でやめると状況が悪化するリスクがあります。
治療途中で放置すると危険なケース
✔ 仮歯・仮の詰め物のまま放置
仮歯・仮の詰め物は永久的なものではなく、時間が経つと外れやすくなります。外れたまま放置すると、虫歯が急速に進行することがあります。
✔ 根管治療の途中で放置
根の内部の治療が途中のまま放置すると、内部で細菌が繁殖し、痛みや腫れが再発することがあります。最悪の場合、抜歯が必要になることも。
✔ 歯周病治療の途中で放置
歯石除去・クリーニングを途中でやめると、せっかく除去した歯石がまた溜まり、また最初からやり直しになってしまうことがあります。
「忙しくて次の予約が取れない」という場合は、放置するより「事情を伝えて予約を調整してもらう」ことをおすすめします。
⑦ よくあるご質問(Q&A)
Q-転勤・引越しで治療の途中に転院することになりました。どうすればいいですか?
A-治療の途中でも転院は可能です。現在の歯科医院に「転院することになった」と伝え、治療の経過・使用した材料などを記録した紹介状・資料を作ってもらえるか確認してみましょう。スムーズな引き継ぎができる可能性があります。
Q-根管治療がなかなか終わりません。何回が普通ですか?
A-根管治療の回数は歯の状態・根の形・感染の程度によって大きく異なります。シンプルなケースで3〜5回、複雑なケースや再治療では10回以上かかることもあります。「いつ終わるか」は担当の歯科医師に確認することをおすすめします。
Q-毎回「また来週来てください」と言われます。本当に必要ですか?
A-ほとんどの場合は必要な工程です。ただし「なぜ次回も来る必要があるか」が説明されない場合は、遠慮なく理由を聞いてみてください。良い歯科医師であれば必ず理由を説明してくれます。
⑧ 海老名・厚木のたんぽぽ歯科からのメッセージ
「何回も通うのは面倒」というお気持ち、とてもよく理解できます。でも、歯科治療には医学的に必要な工程があり、それを丁寧に進めることが最終的に「歯を長く守ること」につながります。
たんぽぽ歯科(海老名・厚木)では、治療前に全体の計画・回数・費用の目安をお伝えし、毎回「今日は何をするか・次回は何をするか」をしっかりご説明しています。「あと何回かかりますか?」「なぜこの治療が必要ですか?」——どんな質問も遠慮なくお聞かせください。スタッフ一同、誠実にお答えします😊
こんな方はぜひご相談ください
- 治療が何回もかかっていて不安
- 治療の説明が少なくて不安に感じている
- 途中でやめてしまった治療がある
- できるだけ少ない回数で治療を終えたい
- セカンドオピニオンを求めたい
ご予約はこちらへ WEB予約|海老名、厚木の歯医者『たんぽぽ歯科』


