運動会・スポーツで歯を守る!マウスガードの効果と選び方を歯科医師が解説
「運動会で転んで歯をぶつけた」「スポーツ中に口をぶつけて歯が折れた」スポーツ中の歯のけがは、子どもから大人まで意外と多く起きているトラブルのひとつです。そんな歯のけがを防ぐために役立つのが「マウスガード(マウスピース)」です。この記事では、マウスガードの効果・種類・選び方について、歯科医師がわかりやすくお伝えします。
① スポーツ中の歯のけがはどのくらい起きているの?
Q-スポーツ中に歯をけがすることは多いですか?
A- スポーツによる歯や口のけがは、思っている以上に多く発生しているとされています。特に接触を伴うスポーツ・転倒のリスクが高いスポーツでは、歯の破折・脱臼・脱落など重篤なけがが起きることがあります。
スポーツ中に起きやすい歯・口のけが
- 歯が折れる・欠ける(歯冠破折)
- 歯がぐらつく・位置がずれる(歯の脱臼)
- 歯が完全に抜けてしまう(歯の脱落)
- 唇・舌・歯茎の裂傷
- 顎の骨の骨折
- 顎関節への衝撃
特に注意が必要なスポーツ
| リスクが高い | リスクがある |
|---|---|
| ラグビー・アメフト | サッカー |
| ボクシング・格闘技 | バスケットボール |
| ホッケー | 野球・ソフトボール |
| 空手・柔道 | 体操・器械運動 |
| ハンドボール | 運動会の競技全般 |
② マウスガードとは?どんな効果があるの?
Q-マウスガードとはどんなものですか?どんな効果があるのですか?
A- マウスガードとは、スポーツ中に歯・口・顎を衝撃から守るために装着するシリコン製の保護装置です。歯と歯茎を覆うように装着することで、外からの衝撃を分散・吸収し、歯のけがを防ぐ効果が期待できます。
マウスガードの主な効果
✔ 歯の破折・脱落を防ぐ
直接の衝撃から歯を守ります。マウスガードを装着していることで、歯が折れる・抜けるリスクを大幅に下げることができるとされています。
✔ 口の中の軟組織(唇・舌・歯茎)を守る
歯で唇や舌を切ってしまうけが(口腔内裂傷)を防ぎます。
✔ 顎の骨・顎関節への衝撃を緩和する
下顎への衝撃が顎関節・頭部に伝わるのを和らげる効果があるとされています。
✔ 脳震盪のリスクを軽減する可能性がある
衝撃を分散することで、脳への振動を和らげる効果があるとされています。ただしこの点については研究が続いており、確実な効果として断言できる段階ではないとされています。
✔ 集中力・パフォーマンスへの影響
しっかりと噛みしめることが力の発揮につながるとされており、マウスガードを装着することで安定した噛み合わせが保たれ、競技パフォーマンスに良い影響を与えるという考え方もあります。
③ マウスガードの種類と選び方
Q-マウスガードにはどんな種類がありますか?どれを選べばいいですか?
A- マウスガードには大きく分けて2種類あります。それぞれの特徴を理解したうえで、用途・目的に合ったものを選ぶことが大切です。
種類1|市販のマウスガード(既製品・ボイル&バイト型)
ドラッグストア・スポーツ用品店で購入できる市販のマウスガードです。お湯で柔らかくして自分の歯に合わせて成形する「ボイル&バイト型」が一般的です。
メリット
- 購入しやすい・費用が安い(1,000〜3,000円程度)
- すぐに手に入る
デメリット
- 歯に合わせた精度が低く、フィット感が劣ることが多い
- 厚みが均一でないため、保護性能にムラが出やすい
- 装着中に話しにくい・息がしにくいことがある
- 子どもの成長に合わせた調整ができない
種類2|歯科医院で作るカスタムメイドのマウスガード
歯科医院でお口の型を取り、個人の歯型に合わせて作製するマウスガードです。
メリット
- フィット感が高く、ずれにくい
- 話しやすい・呼吸しやすい
- 均一な厚みで保護性能が高い
- 色・デザインを選べる(チームカラーなど)
- 子どもの歯の状態に合わせた調整が可能
デメリット
- 費用が市販品より高い(5,000〜15,000円程度)
- 作製に数日〜1週間程度かかる
どちらを選べばいいの?
| 市販品 | カスタムメイド | |
|---|---|---|
| 費用 | 安い | やや高め |
| フィット感 | △ | ◎ |
| 保護性能 | △ | ◎ |
| 使いやすさ | △ | ◎ |
| おすすめの場面 | お試し・緊急時 | 定期的にスポーツをする方 |
定期的にスポーツをされる方・接触の激しい競技をされる方には、歯科医院でのカスタムメイドのマウスガードを強くおすすめします。
④ 子どものマウスガードについて
Q-運動会や習い事でスポーツをしている子どもにもマウスガードは必要ですか?
A- 接触のある競技・転倒リスクのある競技に取り組んでいるお子さまには、マウスガードの使用をおすすめします。特に乳歯から永久歯への生え変わり時期(6〜12歳ごろ)は、生えたばかりの永久歯が傷つきやすい時期でもあります。
子どものマウスガードで気をつけること
✔ 成長に合わせた作り直しが必要
お子さまの歯は成長とともに変化します。カスタムメイドのマウスガードは、歯の生え変わり・顎の成長に合わせて定期的に作り直すことが必要です。目安は6か月〜1年ごととされています。
✔ 矯正中のお子さまは特に注意
矯正装置を使用中のお子さまは、通常のマウスガードが合わないことがあります。矯正中でも使えるマウスガードについて、担当歯科医師に相談してみましょう。
✔ 運動会だけでも使える
年に一度の運動会だけでも、転倒・接触が多い競技がある場合は着用する価値があります。
⑤ マウスガードの正しいケア方法
Q-マウスガードはどのようにケアすればいいですか?
A- マウスガードを清潔に保つことで、口腔内の衛生環境を守り、長く使用することができます。
日常のケア
✔ 使用後は歯ブラシと水でやさしく洗う
歯磨き粉は研磨剤がシリコンを傷つけることがあるため、できるだけ使わずに水洗いしましょう。
✔ 保管はケースに入れて
直射日光・高温の場所(車内など)での保管は変形の原因になります。専用ケースに入れて涼しい場所で保管しましょう。
✔ 熱いお湯につけない
変形の原因になります。洗う際はぬるま水を使いましょう。
✔ 定期的に歯科医院でチェックしてもらう
フィット感の変化・劣化・破損を定期的に確認してもらいましょう。
⑥ よくあるご質問(Q&A)
Q-マウスガードをすると話しにくい・息がしにくいと聞きますが本当ですか?
A-市販品では厚みや形の精度が低いため、話しにくさ・息のしにくさを感じやすい傾向があります。歯科医院でカスタムメイドしたマウスガードは、個人の歯型に合わせて薄く均一に作られるため、慣れれば話しやすく・呼吸もしやすいとされています。
Q-マウスガードは試合中だけ使えばいいですか?
A-練習中こそ使用することをおすすめします。試合中より練習時間の方が圧倒的に長く、けがのリスクは練習中も同様にあります。「試合の時だけ」ではなく、練習から習慣的に使用することが大切です。
Q-マウスガードをしていれば完全に歯を守れますか?
A-マウスガードはけがのリスクを大幅に下げることができますが、すべてのけがを100%防げるわけではありません。あくまでも「リスクを軽減するもの」として活用してください。
Q-運動会が近いのですが、すぐに作ってもらえますか?
A-カスタムメイドのマウスガードは型取りから完成まで1~2週間程度かかることがほとんどです。運動会・試合が近い場合は、できるだけ早めにご相談ください。間に合わない場合は、市販品を一時的に使用することも選択肢のひとつです。
⑦ 海老名・厚木のたんぽぽ歯科からのメッセージ
運動会シーズン・スポーツの秋を迎えるこの時期、大切な歯を守る準備をしていただけると嬉しいです。
「うちの子は激しいスポーツはしていないから大丈夫」と思っていても、運動会の騎馬戦・組体操・リレーの転倒など、思わぬところで歯をぶつけるケースは少なくありません。
たんぽぽ歯科(海老名・厚木)では、お子さまから大人まで、カスタムメイドのマウスガードを作製しています。「運動会前に間に合わせたい」「スポーツを始めた子どものために作りたい」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。スタッフ一同、笑顔でお迎えします😊
こんな方はぜひご相談ください
- スポーツをしているお子さまのためにマウスガードを作りたい
- 運動会前に歯の保護をしたい
- 格闘技・ラグビーなど接触の多いスポーツをしている
- 市販品を使っているがフィット感が悪い
- 矯正中でもマウスガードを使いたい
ご予約はこちらへ WEB予約|海老名、厚木の歯医者『たんぽぽ歯科』


