学校の歯科検診で「虫歯あり」と言われたら?「異常なし」でも安心できない理由を歯科医師が解説
「学校の検診で虫歯があると言われたけど、痛くないし大丈夫かな…」「異常なしだったから歯医者に行かなくていいよね?」——お子さまが学校の歯科検診を受けてきたあと、こんな疑問を持つ親御さんはとても多くいらっしゃいます。実は、学校の歯科検診には目的と限界があり、結果の見方にはいくつか知っておいてほしいポイントがあります。海老名・厚木のたんぽぽ歯科が、学校検診の結果の正しい理解と、その後の対応についてわかりやすくお伝えします。
① 学校の歯科検診とはどんなもの?
Q-学校の歯科検診は、歯医者での検診と何が違うのですか?
A- 学校の歯科検診は「スクリーニング(ふるい分け)」を目的としたものです。歯科医師が短時間で多くのお子さまを診るため、主に目視による簡易的なチェックが中心となります。歯科医院での精密な検査とは異なり、レントゲン撮影や歯周ポケット検査などは行われません。あくまでも「要受診かどうかの目安」を判断するためのものとお考えいただくのが適切です。
学校検診と歯科医院の検診の違い
| 項目 | 学校の歯科検診 | 歯科医院での検診 |
|---|---|---|
| 目的 | 異常の有無のスクリーニング | 詳細な診断・治療方針の決定 |
| 検査方法 | 目視による視診のみ | 視診・触診・レントゲン・歯周検査など |
| 所要時間 | 1人あたり1〜2分程度 | 15〜30分以上 |
| 発見できるもの | 明らかな虫歯・歯並びの問題など | 初期虫歯・歯周病・咬合異常なども |
| 費用 | 無料 | 保険適用あり |
②「虫歯あり」と言われたら
Q-学校の検診で虫歯があると言われました。すぐに歯医者に行った方がいいですか?
A- はい、できるだけ早めに歯科医院を受診されることをおすすめします。学校の検診で「虫歯あり」と判定された場合、すでにある程度虫歯が進行している可能性があります。視診のみでわかる虫歯は、初期段階を超えていることが多いとされているためです。
「虫歯あり」と言われたのに痛くないのはなぜ?
「痛みがないから大丈夫」と思いがちですが、これは大きな誤解につながることがあります。虫歯は進行度によって以下の段階があります。
| 段階 | 状態 | 痛みの有無 |
|---|---|---|
| C0 | 脱灰(初期変化) | ほぼなし |
| C1 | エナメル質の虫歯 | ほぼなし |
| C2 | 象牙質まで達した虫歯 | しみることがある |
| C3 | 神経まで達した虫歯 | 強い痛みが出やすい |
| C4 | 歯根のみ残った状態 | 痛みが出ることも |
学校検診で発見される虫歯はC1〜C2程度のことが多く、この段階では痛みがほとんどないケースが多いとされています。「痛くないから放置」していると、気づいたときにはC3・C4まで進行していた、というケースも少なくありません。
乳歯の虫歯も放置はNG
「どうせ生え変わるから」と乳歯の虫歯を放置することもおすすめできません。乳歯の虫歯を放置すると、永久歯の生える位置への影響・歯並びの乱れ・虫歯菌の永久歯への感染などのリスクが高まるとされています。
③「異常なし」でも安心できない理由
Q-学校の検診で「異常なし」でした。歯医者には行かなくていいですか?
A- 「異常なし=完全に健康」とは限りません。学校の歯科検診では発見が難しい問題が複数あるとされています。「異常なし」の結果が出ても、定期的な歯科医院での検診を続けることが大切です。
学校検診では見つかりにくいもの
✔ 歯と歯の間の初期虫歯 歯と歯が接している面の虫歯は視診では確認しにくく、レントゲン撮影が必要なことがほとんどです。
✔ 歯の内部から進む虫歯 歯の表面は正常に見えても、内部から虫歯が進行しているケースがあります。
✔ 初期段階(C0・C1)の虫歯 ごく初期の虫歯は視診では発見が難しいとされています。
✔ 歯周病・歯茎の異常 歯周ポケット検査を行わないため、初期の歯茎の異常は見逃されやすいとされています。
✔ 歯並び・かみ合わせの細かい問題 専門的な診断が必要な咬合異常は、簡易検査では把握しにくいことがあります。
「異常なし」はあくまでも「その時点での視診で明らかな異常が見当たらなかった」という意味です。定期的に歯科医院で精密に診てもらうことが、お子さまの歯の健康を守ることにつながります。
④ 検診結果別・受診の目安
Q-検診結果ごとに、どのくらいの緊急度で歯科医院に行けばいいですか?
A- 以下を参考にしてください。ただしあくまでも目安であり、気になる症状があれば結果に関わらず早めにご相談ください。
結果別・受診の目安
「虫歯あり・要治療」と書かれていた場合 → できるだけ早めに受診(1〜2週間以内が望ましい)。痛みがなくても進行している可能性があります。
「要観察」「経過観察」と書かれていた場合 → 1か月以内に受診。初期虫歯や気になる部位がある状態です。放置すると悪化する可能性があります。
「歯並び・咬合の異常」と書かれていた場合 → 急ぎではありませんが、1〜2か月以内に矯正相談を。成長期のうちに診てもらうことで選択肢が広がります。
「異常なし」だった場合 → 3〜6か月以内に定期検診を。学校検診では発見しにくい問題のチェックをおすすめします。
⑤ 学校検診の結果を持参して受診しよう
学校から「歯科受診票」「治療勧告書」などの用紙が渡された場合は、必ず歯科医院に持参してください。検診を行った歯科医師からの情報が記載されており、治療方針を立てる際の参考になります。また、受診後に結果を記入して学校に提出が必要な場合もありますので、用紙は忘れずに持ってきてください。
⑥ 定期検診で「学校検診に頼りすぎない」習慣を
学校の歯科検診は年に1回しか行われません。虫歯は1年で大きく進行することもあります。学校検診はあくまでも「きっかけ」として活用し、3〜6か月ごとの歯科医院での定期検診を習慣にすることが、お子さまの歯を長く守ることにつながると考えられています。
定期検診でできること(学校検診との違い)
- レントゲンで歯と歯の間・歯の内部もチェック
- 歯周ポケット検査で歯茎の状態を確認
- フッ素塗布で虫歯予防
- シーラントで奥歯の溝を保護
- ブラッシング指導でセルフケアの質を向上
- 歯並び・咬合の経過観察
⑦ よくあるご質問(Q&A)
Q-受診票をもらったのにずっと放置していました。今からでも遅くないですか?
A-遅くはありません。むしろ今すぐご受診いただくことをおすすめします。放置している間にも虫歯は進行している可能性があります。「時間が経ってしまった」と気にせず、お気軽にご来院ください。
Q-子どもが歯医者を怖がっていて、なかなか連れて行けません。
A-たんぽぽ歯科では、歯医者が苦手なお子さまにも丁寧に対応しています。いきなり治療をせず、まずはお口の中を見せてもらうところからゆっくり慣れていただけます。泣いても怒ったり急かしたりすることはありませんので、安心してご来院ください。
Q-検診で「歯並びが気になる」と言われました。矯正は必要ですか?
A-必ずしも矯正が必要とは限りませんが、成長期のうちに一度相談されることをおすすめします。顎の成長を利用した早期矯正(一期治療)は、大人になってからより負担が少ないケースもあります。まずはご相談だけでも歓迎です。
Q-「要観察」と書かれていましたが、治療は必要ですか?
A-「要観察」は「今すぐ治療が必要な状態ではないが、経過を見る必要がある」という意味です。歯科医院で詳しく確認することで、フッ素塗布などの予防処置で進行を食い止められる可能性もあります。早めにご受診ください。
⑧ 海老名・厚木のたんぽぽ歯科からのメッセージ
学校の歯科検診は、お子さまの歯の健康を守るための大切なきっかけです。「虫歯あり」と言われたら早めの受診を、「異常なし」でも定期的な歯科医院でのチェックを、ぜひ習慣にしていただければと思います。
たんぽぽ歯科(海老名・厚木)では、学校検診の受診票をお持ちの方はもちろん、定期検診・虫歯治療・フッ素塗布・シーラントなど、お子さまの歯に関するご相談を幅広くお受けしています。
「検診票をもらったまま忘れていた」「どこに行けばいいかわからない」という方も、どうぞお気軽にご来院ください。スタッフ一同、笑顔でお迎えします😊
こんな方はぜひご来院ください
- 学校検診で虫歯・要治療・要観察と言われた
- 検診票をもらったがまだ受診していない
- 異常なしだったが定期検診を受けたい
- 子どもの歯並びが気になる
- 歯医者が苦手なお子さまの受診を考えている
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