子どもが虫歯になりやすい原因は?歯科医師が教える子どもの虫歯予防の全知識
「しっかり歯磨きをしているのに、なぜか虫歯になってしまう」「うちの子は特に虫歯になりやすい気がする…」——そんなお悩みをお持ちの親御さんは、海老名・厚木エリアでも多くいらっしゃいます。実は、子どもが虫歯になりやすいのには、歯磨きだけでは防ぎきれない理由がいくつかあります。この記事では、子どもが虫歯になりやすい原因と、その予防法を歯科医師の視点からわかりやすくお伝えします。
① そもそも虫歯はなぜできるの?
Q-虫歯ができるしくみを教えてください。
A- 虫歯は「虫歯菌」「糖分」「歯の質」「時間」の4つの要素が重なることで発生すると考えられています。虫歯菌(主にミュータンス菌)が食べ物の糖分をエサにして酸を作り出し、その酸が歯のエナメル質を溶かしていく(脱灰)ことで虫歯が進行します。
虫歯ができる4つの要素
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 虫歯菌 | ミュータンス菌など |
| 糖分 | 食べ物・飲み物に含まれる糖 |
| 歯の質 | エナメル質の強さ・唾液の量 |
| 時間 | 口の中に糖分が残っている時間 |
この4つが重なる時間が長いほど、虫歯のリスクが高まると考えられています。
② 子どもが虫歯になりやすい7つの原因
Q-子どもが特に虫歯になりやすい理由は何ですか?
A- 子どもの歯は大人と比べてエナメル質が薄く、虫歯菌への抵抗力が低いとされています。さらに食習慣・生活習慣・歯磨きの精度など、複数の要因が重なることで虫歯リスクが高まりやすいと考えられています。
原因1|乳歯・生えたての永久歯はエナメル質が薄い
乳歯のエナメル質は永久歯の約半分の厚さしかないとされています。また、生えたばかりの永久歯(特に6歳臼歯)もエナメル質がまだ未熟で、酸への抵抗力が低い状態です。そのため、虫歯菌の酸によってダメージを受けやすく、一度虫歯になると進行が早い傾向があるといわれています。
原因2|虫歯菌は親から感染する
虫歯菌(ミュータンス菌)は生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはいないとされています。主に親御さんや周囲の大人からの唾液を通じて感染すると考えられています。
感染しやすいシーン
- 食事の際に同じスプーンや箸を使う
- 食べ物を口移しで与える
- 親御さんが口でフーフーして冷ましたものを与える
- キス
お子さまの口腔内に虫歯菌が定着しやすいのは生後1歳7か月〜2歳7か月ごろといわれており、この時期の感染予防が特に重要とされています。
原因3|奥歯の溝に汚れが溜まりやすい
子どもの奥歯(特に乳臼歯・6歳臼歯)には深い溝があり、歯ブラシの毛先が届きにくい構造になっています。この溝に食べかすや虫歯菌が溜まりやすく、虫歯の好発部位となっています。
原因4|歯磨きが不十分になりやすい
子どもは手先の細かい動きが未発達なため、自分磨きだけでは磨き残しが多くなりがちです。また、歯磨きを嫌がるお子さまも多く、十分な時間をかけて磨けていないケースも少なくありません。仕上げ磨きが不十分だと、汚れが蓄積して虫歯リスクが高まります。
原因5|甘いものを口にする機会が多い
おやつ・ジュース・乳酸菌飲料・スポーツドリンクなど、子どもが好む飲食物には糖分が多く含まれていることがほとんどです。また、ダラダラ食べ・ダラダラ飲みの習慣があると、口の中が酸性の状態が続き、虫歯が進行しやすくなると考えられています。
原因6|唾液が少ない・口呼吸をしている
唾液には口の中を洗い流したり、酸を中和したりする大切な働きがあります。口呼吸の習慣があるお子さまは口の中が乾燥しやすく、唾液の働きが低下するため、虫歯リスクが高まる可能性があります。
原因7|歯と歯の間のケアが不十分
歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは60〜70%程度しか落とせないとも言われています。フロスを使っていないお子さまは、歯と歯の間から虫歯が発生しやすい傾向があります。
③ 虫歯になりやすい子・なりにくい子の違いは?
Q-同じように歯磨きをしているのに、虫歯になりやすい子となりにくい子がいるのはなぜですか?
A- 虫歯のなりやすさには「歯の質」「唾液の量・質」「口の中の虫歯菌の量」「食習慣」など、複数の要因が関係しています。歯磨きの精度だけでなく、これらの要因が組み合わさって個人差が生まれると考えられています。
虫歯になりやすい子の特徴(目安)
- 甘い飲み物・おやつをよく摂る
- ダラダラ食べ・飲みの習慣がある
- 仕上げ磨きが不十分
- フロスを使っていない
- 口呼吸をしている
- 親御さんの虫歯が多い(虫歯菌の感染リスクが高い)
- 定期検診に通っていない
④ 子どもの虫歯予防に効果的な方法
Q-子どもの虫歯を予防するために、家庭でできることはありますか?
A- 虫歯予防の基本は「正しいブラッシング」「フッ素の活用」「食習慣の見直し」「定期検診」の4つです。これらを組み合わせることで、虫歯リスクを大幅に下げられる可能性があります。
予防法1|仕上げ磨きを丁寧に行う
小学校低学年ごろまでは、子どもが自分で磨いた後に親御さんが仕上げ磨きをしてあげることが大切です。特に奥歯の溝・歯と歯の間・歯と歯茎の境目を意識して磨きましょう。
予防法2|フッ素を積極的に活用する
フッ素には歯の再石灰化を促し、酸への抵抗力を高める働きがあるとされています。
| 活用方法 | 内容 |
|---|---|
| フッ素入り歯磨き粉 | 毎日の歯磨きに使用 |
| フッ素塗布 | 歯科医院で3〜6か月ごとに |
| フッ素洗口液 | 4歳ごろからうがいができれば使用可 |
予防法3|おやつ・飲み物の与え方を見直す
避けたほうがよいもの
- 砂糖を多く含むお菓子・ジュース・乳酸菌飲料
- ダラダラ食べ・ちょこちょこ飲み
- 寝る前の甘い飲み物
おすすめの習慣
- おやつは時間を決めて与える
- 飲み物は水・お茶を基本にする
- 食後は早めに歯磨きをする
予防法4|シーラントで奥歯の溝を守る
シーラントとは、奥歯の深い溝を歯科用プラスチックで埋めて、汚れが溜まりにくくする予防処置です。6歳臼歯が生えてきたタイミングで行うことが特におすすめとされています。痛みなく受けられる処置です。
予防法5|定期検診で早期発見・早期対処
虫歯は初期段階では痛みがなく、気づかないうちに進行していることがほとんどです。3〜6か月ごとの定期検診で、早期発見・早期対処を心がけることが大切です。
⑤ 乳歯の虫歯を放置するとどうなる?
Q-乳歯はどうせ生え変わるから、虫歯になっても大丈夫ですか?
A- 「どうせ生え変わるから」と乳歯の虫歯を放置することは、おすすめできません。乳歯の虫歯を放置すると、以下のような影響が出る可能性があるとされています。
- 永久歯が生える位置・方向に悪影響を与える
- 歯並びが乱れる原因になる
- 噛む力の発達が妨げられる
- 早期に乳歯が抜けると歯のスペースが失われる
- 虫歯菌が永久歯に感染しやすくなる
乳歯は永久歯が正しく生えるための「道しるべ」の役割を担っています。健康な状態で乳歯を卒業することが、永久歯の健全な発育につながると考えられています。
⑥ よくあるご質問(Q&A)
Q-1歳の子どもにもう虫歯があると言われました。どうすればいいですか?
A-1歳でも虫歯になることはあります。まずは歯科医院で状態を確認し、適切な処置を受けることが大切です。同時に、仕上げ磨きの方法・食習慣の見直し・フッ素塗布などの予防策を始めましょう。たんぽぽ歯科では0歳からの受け入れをしています。
Q-虫歯菌の感染を防ぐために親ができることはありますか?
A-親御さん自身の口腔ケアをしっかり行うことが最も重要です。親御さんの口の中の虫歯菌が少ない状態を保つことで、お子さまへの感染リスクを下げられる可能性があります。また、食器の共有・口移し・キスなどを控えることも感染予防につながるとされています。
Q-虫歯になりやすい体質は遺伝しますか?
A-歯の質や唾液の性質などに遺伝的な要素がある可能性は否定できませんが、虫歯は生活習慣・ケアの方法によって大きく予防できるとされています。「親が虫歯になりやすいから子どもも仕方ない」ということはなく、正しいケアで十分に予防できると考えられています。
Q-歯科医院でのフッ素塗布はどれくらいの頻度で受ければいいですか?
A-一般的には3〜6か月ごとが推奨されています。虫歯リスクが高いお子さまは3か月ごと、リスクが低い場合は6か月ごとが目安とされています。定期検診のタイミングで合わせて行うとスムーズです。
⑦ 海老名・厚木のたんぽぽ歯科からのメッセージ
「虫歯になってから治す」より「虫歯にならないように予防する」——これが子どもの歯の健康を守るうえで最も大切な考え方です。
たんぽぽ歯科(海老名・厚木)では、お子さまの虫歯予防に力を入れています。フッ素塗布・シーラント・ブラッシング指導・食育アドバイスなど、お子さまの年齢と状態に合わせた予防ケアをご提案しています。
「虫歯になりやすくて困っている」「正しいケア方法を教えてほしい」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。スタッフ一同、笑顔でお迎えします😊
こんな方はぜひご来院ください
- 子どもが虫歯になりやすくて悩んでいる
- フッ素塗布・シーラントについて詳しく知りたい
- 仕上げ磨きの方法を教えてほしい
- 定期検診を始めたい
ご予約はこちらへ WEB予約|海老名、厚木の歯医者『たんぽぽ歯科』

